2004-06-12 無銘の石 散文 「無銘の石の下には無名の人が埋まっていて、 今宵、その人々のためが誰かが祈ろう」 それを知った私は世界の儚さに涙した。 自己憐憫の感情があったことも否めないが 世の中が捨てたもんじゃないことを知った。 無意味な涙など流すまい。 だが無意味な涙などあるまい。 無銘の石が教えてくれたこと。