人工無脳とパターン化コミュニケーション

小論文、コンピューターで自動採点 入試センターが試作
http://www.asahi.com/national/update/0215/019.html

コンピューターによる大学入試小論文の採点について。
小論文のテキストフォーマット(あるのかどうかは知らないが)にのっとっていれば意外と可能のような気がする。
これって優秀な人工無脳にも当てはまるよね。
その昔、まだインターネットでなく草の根BBSが流行っていた頃に、初めて人工無脳に出会った時、帰ってくる返事が本当の人間のようでビックリしたことを思い出した。
つまりこれは表面的で社交事例的なコミュニケーションというのはある程度パターン化され得るという可能性があるということだ。つまり小論文のようなある議題を与えられた文章ならば機械でも採点は可能ではあるんだろうね。
しかし、たぶん小論文の機械のみの採点には致命的でないにしろ欠点があると思う。
小論文での模範回答以外の「バカだけど楽しい論文」がうずもれることだってあると思うのだがどうだろう?
ゆらぎもカオスもない正解のみが集まれば、システムとしては最適化され、理想的な状態で落ち着く事ができるが、そこに偶然性による発展やアイデアが生じる可能性は低くなるのではと懸念してしまう*1
で、自分の中の結論として一つだけ確かな事は「機械に書いた文章の評価をされる」のはちょっとイヤってことかな。
その理由としては「文章書けないモノに判断されたくない」という、とても幼稚な理由なのだが。
たぶんその採点マシンは自分で文章をかけないだろうし、どんな人工知脳でもまだ詩を書く事はしないだろうからね。
via:東京猫の散歩と昼寝さんの「チューリング小論文」より

*1:まあ、そんな心配をせずともある種のアクシデントや天才がその枠を破るとは思うが